
きままな「あそまなブログ」
2024/10/23
LOVEファッション―私を着替えるとき
2024年10月8日(火)京都国立近代美術館で開催している「LOVEファッション―私を着替えるとき」に行ってきました。
『服を着ることは人間の普遍的な営みの一つです。そして装いには私たちの内なる欲望が潜み、憧れや熱狂、葛藤や矛盾を伴って現れることがあります。着る人の様々な情熱や願望=「LOVE」を受け止める存在としてのファッション。そこには、万華鏡のようにカラフルな世界が広がっています。……展覧会を通して服を着ることの意味について再び考えてみませんか』という、京都国立近代美術館の“呼びかけ”に、面白そう!行ってみよう!と思いました。
美術館に入ったとたんに、クマ・クマ・クマ・クマのぬいぐるみをつなぎ合わせたようなコート、“どうやって着るの??”と不思議に思いました。そして、次に見たのは・・・なんと!!「人毛100パーセント」(髪の毛を三つ編みにしてつなぎ合わせた!!)のドレスです。“うあ、ウソでしょ!ホントに人の毛?”・・・ホントでした。
そして、私が今回美術館にやってきた目的の一つ、「コムデギャルソン・川久保玲」の展示コーナーがありました。
コムデギャルソンを創設したデザイナー川久保玲は、1980年代、その当時の女性の美しさを引き出すデザインや色彩とは全く違う「黒服・穴あきニット」を発表し「黒の衝撃」として、世界のモード界を震撼させた、と言われています。
私は、毅然として自分のスタイルを確立し、発信していく姿にリスペクトしています。日本でも「カラス族・ぼろルック」として流行しました。「そうそう・・・私も着ていたわ」と、思われた方もいらっしゃるでしょうね。
一巡すると、どの服にもその時代背景が、何らかの形で反映されているように思います。また、時代に抗い、強いメッセージ性を持って生み出されたファッションも感じます。
難しいことはわかりませんが“服って、まずは作り手が思いをもって作る、その思いが着る人に伝わり、その人の心を動かし行動させ、ひょっとしたら生き方にも変化を起こすものかもしれないなあ”・・・と思いました。
こんな文章がありました。『あの服を着たらどんな気分になるのだろうといった昂揚や、ふと袖を通した際に訪れる、私ではない私に出会えたという恍惚。衣服はそんな私たち一人一人に魔法をかけてくれます』と、単純に“そうだよね”と共感を覚えました。
『LOVEファッションー私を着替えるとき』の意味?新しい服を着る時のワクワクするような高揚感、確かに、いつもの自分とはちょっと違う・・・気持ちになり、新しい自分を見つけて挑戦してみよう!という気分にもなった20代・30代もあったように思います。
70代…うーん、もう着替えるのはおぼつかないかなあ・・・、靴下履くのがやっとこさです!!
(美術館に写真掲載の許可いただいています)